原爆投下時1945年8月6日広島、8月9日長崎で爆心地半径3㎞以内で原爆の爆風・熱線・放射能の被害を受けた被爆ピアノが春日井市にやってきて、「春日井から歌と折り鶴に祈りを込めて」との内容で『生きる奇跡・繋がる軌跡』のイベントが開催されました。今回は幼稚園園長としてお話をいただき、被爆ピアノの弾き語りで参加させていただきました。
この被爆ピアノは調律師の矢川光則さんが、ピアノの所有者(90歳でまだご健在と伺いました)から依頼を受けて、復活させたピアノだそうです。「原爆投下の中を生き延びたピアノが私たちに訴えていることは何かと使命を感じ、次世代の子どもたちに平和の大切さを繋げていきたい。」と、全国各地を回って被爆ピアノに触れるイベントを開催しているのです。来年には「あかあさんの被爆ピアノ」という映画が製作・公開になります。このピアノが映画に登場するそうで、そんな素晴らしいピアノを弾かせて頂けるなんて本当に光栄でした。
当日は定員いっぱいの100名で、満員御礼の会場でした。前半は歌謡トークショーで、春日井出身の五川ひろしさんと陽さんのお二人が盛り上げました。後半に調律師の矢川光則さんのお話、私の弾き語り、みんなで折り鶴を折ろう、ピアニスト山内邦浩さんの演奏と続きました。私は10分間の演奏時間ををいただきましたので、「さよならぼくたちの幼稚園」「ハナミズキ」を選曲しました。
「さよならぼくたちの幼稚園」は卒園式の曲。園長として式の最後に私がピアノを弾き、卒園する年長組の園児が歌います。涙・涙で弾くだけで精いっぱいですが、今日は歌いながら弾きました。「ハナミズキ」の曲は、アメリカで起きた9.11テロ事件を受け、一青窈さんが平和を願って作った歌です。世界中の戦争がなくなるように、願いながら歌いました。